梅雨空が続く7月の
七夕が過ぎて数日たったある日の午後
やっとみんなの願いが叶うことが出来ました
ずっと家に帰りたいと願っておられたHさん
ご家族と話し合いを行い帰宅の日時も決まり、その日を楽しみに待っておられました
しかし
帰宅予定の数日前に体調を崩され帰宅は延期という事に
ご本人の回復を待ち帰宅するタイミングを図ること半月あまり
Hさんを自宅に連れて帰れるのは今しかない
ご家族の強い希望を聞いた私達は天候に不安はありましたが、Hさんとご家族の願いが叶うよう神様に祈りながら当日を迎えました
朝から雷と強い雨が降りましたが、みんなの願いが神様に届いたのかHさんが帰宅する時間には小雨に
Hさんを車に乗せ無事自宅へ連れて帰ることが出来ました
自宅に帰ってお仏壇に手を合わせたいとずっとおっしゃっていたHさん
ご家族に見守られながらお仏壇の前で手を合わせてすごく穏やかな表情をされていました
「よかった」
「やっとここまでこれた」
Hさんとご家族の嬉しそうな顔をみて思いました
思えばコロナ禍になってから4年余り
最期の時ですらまともに面会も出来ず、寂しい思いを皆様にさせつづけていることに
自分たちの無力さ
もっとあの時こうしていたら
そんなことを思いながら日々 介護と言う仕事を続けていました
でも、、、
今日、この日に
Hさんを自宅へと少しの時間だけど帰ってもらう事が出来た
このことで誰よりも救われたのは実は自分自身なのかもしれません
ありがとうHさん
あなたのおかげでこれからも介護と言う仕事に誇りをもって励むことが出来そうです
恵愛荘 2階 介護主任 眞﨑勝久